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平沢進・P-MODEL等のニューウェイヴと私の日常を……

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2016.07.29 Friday

ヒカシュー「うらごえ」全曲感想!!(2012年)

本日ご紹介するのは
 
ヒカシューで「うらごえ」!!!!!
うらごえ

こちらの作品は、2012年に発売された我らがヒカシューの20枚目のアルバムになります!!

もはやテクノポップと言った括りで紹介するのはナンセンスと感じるまでにデビュー当時のピコピコとは離れていますが、その個性的な音楽はニューウェイヴ・テクノポップ好きも満足するに決まっている奇妙さ・変態さ・魅力で溢れかえっております!!つまるところ、どこまで行ってもヒカシューはヒカシューな訳ですね!!素晴らしい!!

とは言え、2006年以降にリリースされた音源を難しく感じてしまう人が多いのもまた事実!!私もその一人でした、そこで敢えて言わせて頂きたい。ヒカシューを初めて聴いてみたいと思った方は、1993年以前の音源から集めて欲しい!!何故なら、即興曲が少なく取っ付き易いからだ!!ヒカシューの魅力と切っては切れない”即興演奏”これにピコピコニューウェイブを求めて来た方が、いきなり触れてしまうと「訳分かんない。」の一言で片づけられて離れて行ってしまう可能性が高いのだ!!あー、それは残念過ぎる。勿体無さすぎる。なんと言うジレンマ。なので初めてヒカシューを聴いてみようかなと思った方は『ヒカシュー』『夏』『うわさの人類』『人間の顔』『丁重なおもてなし』『はなうたはじめ』『あっちの目こっちの目』辺りからをオススメします。激しく。そしたらどうあがいても夢中になると思いますので、いずれ手に取ることと思います!!この素晴らしいアルバムを♪


さて、本題に入ります!!このアルバムは先ほどから話している2006年以降の作品の中でも比較的に聴き易い方だと思います。理由は曲としてまとまっているものが多いからです。ぶっつけ本番までは行かない即興曲は、どれもインパクト炸裂で個性豊かですし、逆に作り込んだ曲は即興部分を残して事由に演奏されてるものが多く、両者の良さが最大限に出ている印象です!!この余白を残してレコーディングする感じが経験値のなせる業でしょうね。ライブ感が物凄いです。

そして全13曲収録ですが、そのうち半数は即興曲と言うこともありまして、楽曲単品で聴くより、一気に通して聴いて欲しい作品になっております。それぞれの曲が良く刺激し合って、ホントにアルバム1枚で一つの世界感を構築しているのです。それって一体どんな世界観?と問われても容易には答えられません。だってそう言うバンドなのですもの。でも聴いたら「さすが」と言わずにはいられないな〜。演奏力だけじゃなくて感性とか姿勢がやっぱりニューウェイヴだよね〜。ホント名盤なので聴いて欲しいです。


≪メンバー&担当楽器≫
巻上公一(ボーカル/テルミン/コルネット/尺八)
三田超人(ギター)
坂出雅海(ベース)
清水一登(ピアノ/シンセサイザー)
佐藤正治(ドラムス)

 
それでは、全曲感想を書いていきます!!よろしければお読みください!!
 


#1.筆を振れ、彼方くん
アルバムの中で一番好きなアップテンポでテンションの高い名曲。リードトラックであり、このアルバムの顔であり、一番聴き易い曲でもありますね。絶対にみんな好きになると思います。曲の始まりはピアノの短くて細かいフレーズから始まります。このフレーズがまぁワクワク感をそそるそそる(笑)。そしてそこにロールを中心としたドラムが加わって更にパワーを溜めていき、15秒もすればバンド全楽器演奏開始で大爆発!!一気に盛り上がります!!そして何よりこのイントロで注目して頂きたいのが巻上さんの”尺八”!!存在感あり過ぎです(笑)。尺八なんて伝統楽器入れているのに全然”和”な印象を与えないのもまた面白い(笑)。そしてAメロスタート。「くち!くち!くち!くち!くーちーに!くーちに!ありーーーー!!てに!てに!てに!てに!てーに!てーに!ありーーーー!!」ああ、なんてポップでコミカルなんでしょう、なんて語感の良い、なんてリズム感の良い歌なんでしょう!!まさにこう言うヒカシューが聴きたかったぜ!!って感じ丸出しです(笑)。キメキメキメキメで決めまくってるのに滑らかに進む演奏。さすがベテランの安定感です!!そしてBメロに移るのかと思いきや間奏挟んでまたAメロです(笑)。と言うかAメロどうこうでなく、歌うメロディは1種類しか無いです(笑)。イントロ→Aメロ→間奏→Aメロ→長い間奏→Aメロ→間奏→Aメロ→アウトロみたいな曲構成です(笑)。しかも長い間奏では1分30秒も自由な演奏炸裂してるので、実質歌ってるとこ少ない(笑)。なのにこんなに夢中で格好良過ぎるところが、私がヒカシュー大好きな理由ですね!!文字で書くと長く思えるこの間奏ですが、メンバーの演奏、特に巻上さんの尺八&お馴染みのボイスパフォーマンスもかっ飛ばしまくりなので一瞬で過ぎ去ります(笑)。ある意味、歌唱部を喰うほどの個性(笑)。やっぱヒカシューは良いですね〜。大好きな曲です。

#2.小さく 息づく
1分20秒程度の短い即興曲。静寂の中、ポツリポツリと鳴らされる各楽器。緊張感のある静けさを表現しております。「ちいさく....いきづく...」と、低く渋い声で溜めながら歌う巻上さんボーカル。おおっ、なんか神妙な雰囲気の重い曲だなぁ。と思っていたら「ドコ!!ドコンヌ!!ドコン!!ドクヌ!!(高音裏声)」巻上さんのテンション急にチェンジ!!更にそのまま「(シュクシュクーーーククッククーゥトゥーーーアアアアア!!!)」と言うボイスパフォーマンスに繋げていき、どうした!?どうした!?と思っているうちに曲が終わってます(笑)。

#3.うらごえ
タイトル曲。ミディアムテンポで凄く優しくてシンプルな演奏。なんだか、のんびり夕日の帰り道を歩いている様な、妙に懐かしく感傷的になる曲です。巻上さんのボーカルは、ヘロヘロした歌い方をしてるかと思いきや、しっかりしたり、ちょっと泣けたり、間抜けだったり変幻自在。そしてそれが全て途切れることなく繋がっているのが、この曲の面白い所。Bメロが無く、ユラリユラリと2周分Aメロを繋げて歌うのです。あぁなんて不思議な優しさ。サビは演奏が少し激しくなり、ボーカルも「うぉ〜ううぉ〜ううぉううぉ〜♪」のみに。今度は、うねるうねる。演奏もボーカルも、うねるうねる。あー、このヘンチクリンな優しさ。あー、癒されるなー。特に山も谷も無いこの感じ、良曲としか言えない。

#4.はらぶり
1分弱の曲。「はみぬまどびぃどぅーま!!はなななどぅんどんばーん!!!!はみぬまどびぃどぅーま!!はなななどぅんどんばーん!!!!」と言う、のっけからハイテンション&ゴリ押しを延々繰り替えすボーカル。そしてそれに寄り添う形で優しく加わるピアノ。かと思えば急にバンド系楽器が一気に足され、開始10秒で無茶苦茶ロックに(笑)。あとは大暴れです(笑)。インパクトあり過ぎ(笑)。

#5.ひとり崩壊
「ベンベン↑ベンベン↓ベンベ↑」と言う全然シンプルで激熱じゃないベースフレーズがとにかく繰り返されるベースフレーズ激熱曲。メディアムテンポで、ドラムもシンプルな8ビート。特にトリッキーな演奏はしてないのに、脳にこびり付くベースフレーズのせいでメチャクチャアガります(笑)。1分くらい楽器だけで演奏するイントロ、そして演奏そのままに歌が入ります。この歌い方がまた、力強いのにヘロヘロしてて何ともユニーク(笑)。と言うかなんだその歌い方(笑)。キメキメのBメロが一瞬入ったと思いきや、あっという間にまたも繰り返しベースフレーズの間奏へ。そしてこの間奏からベースフレーズに巻上さんの謎ボーカルが乗っかります「み゛ま゛の゛ま゛ん゛の゛ーに゛!!み゛ま゛の゛ま゛ん゛の゛ーに゛!!み゛ま゛の゛ま゛ん゛の゛ーに゛!!」ヤバ過ぎ(笑)。格好良過ぎ(笑)。終盤再び歌が入りますが、それ以外ほとんどこれの繰り返しです。なんでそれでこんなに格好良いんだよ(笑)。「み゛ま゛の゛ま゛ん゛の゛ーに゛!!み゛ま゛の゛ま゛ん゛の゛ーに゛!!み゛ま゛の゛ま゛ん゛の゛ーに゛!!」恐ろしく格好良い。超好き(笑)。

#6.すでにここにない
ほぼピアノと巻上さんボーカルのみの即興曲。2分弱。凄く暗い。暗い暗い洋館の中で歌われているような曲です。もはや怖いレベル。と思いきや後半少しピアノがオチャラケタリ。マリオのお化け屋敷の音楽を思い出したり。

#7.びんとる
1分20秒程度の曲。即興系です。めちゃくちゃに楽器が鳴ってる中で巻上さんが変な声で「びんとるラハンドニーーー!!ビントルらはんだにぃ...!!」とか言ってるだけです。ほんとそれだけの曲なのですが、妙に耳に残るので、いつの間にか口ずさんでることと思います(笑)。結構好き。

#8.そこはか
コルネット,ドラム,ピアノ,ベース,ギターの順で目立っているインスト即興演奏。4分。ずっとボワンボワン言ってる低い電子音的な音は何の楽器で弾いてるんだろう。

#9.夕方のイエス、朝方のノー
アルバムの裏番長的なスローテンポの名曲です。Aメロは、深い深いベース音と2台の籠ったシンセ音をメインに据えた暗い暗い演奏です。「会いたい人に会えなくて...言いたいことが言えなくて...聞きたいことが聞けなくて...」ポツリポツリと歌われるボーカルも相まって、絶望やら後悔やらが思い浮かびます。なんて重々しい。そして続くBメロ。ここでは演奏が若干激しくなります。暗いまま明るく演奏をします。「それはマラソンに似ていな〜い、ネットをくぐりスプーンをも〜って、ハードルを越えてパンに食いついたっけ〜♪」ボーカルも明るいのか暗いのか判断が付かないテンションで、判断が付かない内容を歌います。しかし徐々に希望は増していく。そして盛り上げつつサビへ。いつのまにかバンド演奏はチロチロしたギターと力強いドラムが目立つしっかりした演奏に!!しかし、決して明るいとも前向きだとも表現できない雰囲気は依然立ち込めている、でも前だけは向いていようと、過去の自分を受け入れたよ的な、そんな絶妙な空気間で演奏されます。1分半くらいある間奏はフリーな感じで、ギターとコルネットが特に自由人です(笑)。ちょっと世界観が(笑)。間奏終わるとまた暗いAメロに戻ります。落差(笑)。とか色々言ってますが、私は、この曲の心にグッと来るモヤモヤ哀愁雰囲気が大好きです!!渋いぜ!!

#10.しこたま
2分半の即興演奏。メインはドラムとボイスパフォーマンス。巻上さんの口を使った演奏って一見簡単そうに思えるけど、自分で全然出来ないよね(笑)。

#11.曇天に虹
1分40秒の即興曲。巻上さんの「ディービーダバダバディービー!!ディービーダバダバディービー!!」に合わせて演奏が広がっていく。何それって感じでしょうが、それ以上に書きようがない(笑)。このメロディーをドラムで表現している感じが良い。あとずっと鳴ってる電子音はシンセじゃなくてテルミンかな?

#12.生まれたての花
渋い演奏、渋い歌声のスローテンポ曲。このアルバム唯一の歌ものと言っても過言では無いかも。ピアノをメインに据えた虚無と色っぽさが融合した不思議空間でねっとり歌われるバラード。なので「あぁ、この曲は普通か。」と一安心しそうになるが、Aメロからいきなり5・5・8拍子(?)とでも言うのか、凄い変なリズムなのでボケっと聴いてると頭が混乱する。しっかり聴いてても混乱するが(笑)。と言うか、こんなしっとり曲にこういうトリッキーさを入れるか普通(笑)。そして何度も聴いてると身体に馴染んで、違和感無しと言うコレね!!なんだそりゃ。とか、なんやかんや言っておりますが、ここまで渋いコミカル要素無しの曲も何気に珍しいので、そんな所も聴きどころです。

#13.つぎの岩につづく
11分30秒と言う長い長い即興演奏です。これオリジナルアルバムの中で一番長い曲なんじゃないか(笑)。このアルバム内にも色々と即興演奏のトラックが収録されていましたが間違いなく一番激しい内容になってます(笑)。ここから完全に余談なのですが、個人的なヒカシューライブあるあるに「完全な即興演奏なのか、曲としてあるモノなのか全然判別付かない」と言うのがあります(笑)。帰りの電車などでそれを聴き分けてセットリストをツイートしている方を発見して凄い驚くと言うね。「そんあ曲やったっけ!?あらホントだ!!」って(笑)。こんなに書いてるのに全然終わる気配が無いですね、ライブでもよくあるタイムです(笑)。と言うことで、この辺で私は一足お先に筆をおかせて頂きます♪

 
総評:この言い表せない魅力、これが堪らなく大好きだ!!
 

【ヒカシュー感想ページリンク】
あっちの目こっちの目/入念/鯉とガスパチョ/ニコセロンpart3/1978/かわってる/うらごえ/チャクラ開き/ヒカシュー・スーパー/秘蔵PV集/トリビュート20世紀の終りに/

2017.11.12 Sunday

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