本日は有意義でしたか?

平沢進・P-MODEL等のニューウェイヴと私の日常を……

<< September 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

<< 森永製菓「モントン<スペシャル>(チョコレートケーキキット)」を作って、食べて、感想を言う。 | TOP | 野宮真貴「ピンクの心+2」全曲感想!!(1981年) >>

2016.01.17 Sunday

小林写楽「DEMO TAKES 2」全曲感想!!(2015年)

 

おおっ!!『ニューウェイヴ』のチップチューンだ!!

 

今回ご紹介するCDはこちら!

Sharaku Kobayashiで「DEMO TAKES 2!!!!

 

iPhoneImage.png

さて、こちらの作品は、ニューウェイヴユニットFLOPPYでお馴染み"小林写楽"氏が手掛ける3曲入りDEMO CD-Rになります。

 

ソロアーティストとして【チップチューン】に挑戦している、このシリーズ。1枚目である前作も個人的には、かなり好みの内容でした!!しかし、初めてのソロ作品と言うこともあってか、収録曲は3曲中1曲は短いインストでしたし、もう1曲はFLOPPYのセルフカバーでした。そう、良くも悪くも粗削りな"デモ音源"っぽさが多々あった訳です!!(まぁ、デモ音源って端から言ってますし、それも含めて大好きであったのは言わずもがなですが())しかし、2枚目となる今作は、そんな片鱗を全く見せません!!3曲ともオリジナル、3曲とも歌もの、3曲とも高品質、そう、全ての点に於いてグレードアップしているのです!!もはやデモ音源だなんて、到底言えない作りになっているのです!!!!
 

 

そしてそして、前作と比べて個人的に一番変化を感じたポイントを言わせて頂きます!!

それは、、、

見事なまでに”ニューウェイヴ”と”チップチューン”が融合している!!と言うこと!!

 


いや、あまりチップチューンと言うジャンルを聴かないので、間違っているかもですが。個人的に今まで聴いてきたチップチューンって「ピコピコ」「ファミコン」「ポップ」「キャッチー」みたいな印象がかなり強かったんですよね。曲を聴いて一番に思い浮かべるのがそれらのワード。それありきって感じ。しかし、このCDに収録されている曲を聴いてみて、最初に思い浮かんだワードは「変だな()」でした。次に「なにこれ()。」。そして「あっ、これニューウェイヴ溢れ出てんじゃん()。」と続きます。そう言う話です。つまり、曲自体が面白い!!「じゃあ、それってチップチューンじゃなくても良いんじゃない?」って思う人も多いでしょうが、これがまた絶妙なもので、このチープ加減と無機質さ・レトロフューチャー感が上手く活きる形に曲が作られているので、音と世界観の相乗効果が連発発なのです!!と言ってる一方で、ギミックと世界観の違和感・ズレ・ギャップも同じくらい連発でございまして、それがまた逆に相乗効果で、ん〜、痺れる!!ニューウェイヴ最高!!ていてーい!!!!

 

話がまとまらないので、全曲感想に移ります♪



#1.なんて素敵にピカレスク(3:54)
寂しさ感じるメロディをアップテンポでチープに力強くかつクールに演奏する曲。「男女の別れから生まれる虚無感や後悔を、夜風が吹き飛ばす」的な情景が目に浮かびます。収録されている3曲の中では正統派の曲で、チップチューンの腕が上がっているのがよく分かります。ファミコンのレースゲームでも始まるのかと思う間抜けな音が飛び交うだけの短いイントロ。これが終わると急にサビが歌い始まります「きっとまたねじゃなくて きっとさよならだよね きっと嘘にまみれた優しさだよね」一気に切ない。1フレーズだけ歌うと今度は別のイントロ(?)。こっちのイントロは、切ないメロディをメインのシンセが弾きます。だけど音色がポップで、しかも両側でずっとコインをゲットしてる音が鳴っているので、もはや切なくない。もはやキャッチー。そして後悔引きずるメロディをシンプルな演奏でシンプルに歌うAメロ、テンションそのままに切なシンセが足されるBメロ。両方とも割とシンプル。そして先ほど登場したサビに繋がる。このサビで急激に切な度が急上昇するのが面白い。切なさ爆発の割に、結構ロックマンっぽいのがまた良い。前半後半に分かれている間奏も注目。前半は、コインゲットしまくりのイントロに音声の様な謎の音が加わります。なんか、何だコレ。後半は、ハジける音が繰り返されます。ハジける音と言うか砕ける音と言うか、チップチューンでこういう音を表現するとなると、こういう感じになるのかと興味深かったです。音の奥行きみたいなね。前作の「芝浜」と言う曲の時も思いましたが、チップチューンで切ない曲をやると、独特の味わいが生まれて良いね。

 


#2.よんじゅうこわい(3:20)
シンセベースソロから始まる、ちょっと暗めのポップ曲。早めのミディアムテンポ。ピコピコなのに暗いのに明るいこの不思議世界観。可愛いお化け屋敷があったら、こんな感じであろうか。「見えるものに拘って挙句全部見失った 見えぬ意義履き違えて洗いざらい零しちゃった」なんて、割と真面目な歌詞を超ポップに歌うAメロ。しかし演奏は暗くてピコピコ。一体いくつの矛盾が同時進行なんだ。素晴らしい。続くBメロ、「こわい!こわい!!」「つらい!つらい!!」歌わないで演奏の間にワードを叫ぶだけに変わる。なんとまぁニューウェイヴな。と言うか、言い方から有頂天「隠れん坊」を連想するのは私だけであろうか()。全然曲調が違うのに、とても似ていて好きです。さて、あんまり歌って無いBメロが終わって再びイントロのメロディに戻る。「アレ?なんか歌って無い時間長く無い?()。」ってなること請け合い。しかし、このインスト部分の演奏は、ファミコンの効果音よろしい短いフレーズが渦のように飛び交っていて、チップチューンの良さが凄い際立つ。耳を音に集中させても追いつけないでしょう。そして2Aメロ、2Bメロを終えて、遂にサビを迎えます。が、それがまさかの"小噺"。なんだよそれ()。サビが小噺って()。写楽「え?何だって怖いもの?怖いものねぇ...強いて言うなら強いて言うなら一つだけ怖いものがあたしにもあるんだよ。え?何だって?そりゃあねぇ..."この年になっても結果を残してないこと"が怖いねぇ...よんじゅうこわい...よんじゅうこわいなぁーーー!!!!!」なんでだよ()。なんで普通のこと言ってんだよ()()。なんで「まんじゅうこわい」のパロディで普通のこと言ってんだよ()。巧いこと言えよ()()。そして、そのままBメロとインスト演奏を繰り返して終わりです。何だよこの曲()。攻め過ぎだろ()。最高()

 

 


#3.世界の終わりに(3:31)
思わず走り出したくなる明るい青春ポップ曲。アップテンポで疾走感のあるシンセが印象的なイントロから曲が始まります。このイントロがまた、明るくてキャッチーなんだけど同時に哀愁も含まれるメロディでのっけから最高です。ちょっと落ち着いて最小限の音数で演奏されるAメロ。一語一語を区切って、優しく語り掛ける様に歌うボーカル。んー卒業式の様な、おセンチな気分になります。このAメロ、よく聴くと違和感だらけで面白い。ドラムはしっかりした8ビートで割とスピード感があります。しかし、ボーカルの歌い方は先述の通りゆっくり。真逆なのです。だから違和感があるのかーと思いきや、それだけでは終わりません。メインメロディを笛の音の様なシンセが奏でているのですが、その音だけが微妙に遅くズレて聴こえるのです。だから余計に”なんか違和感”が凄いのです。もう、気持ち悪くて、気持ち良過ぎ()。続くBメロ、優しい歌い方から徐々に力強く歌うように変わって行きます。ドラムも演奏も一旦ゆっくりになった後、溜めて溜めて溜めてで、終盤一気に解放し、盛り上がったままサビに繋げます!!ハイハット裏打ち&バスドラ4つ打ちのスピード感抜群ドラムに乗っかり、スーパー盛り上がって突っ走るサビ。演奏も派手になり、ホント青春真っ盛りで走り出す学生達が目に浮かびます!!ボーカルも叫ぶように歌います!!「ほうかごのきょうしつもーーーーーーー!!!!"テケテケテ"」ん?「だいすきなしょうせつもーーーーー!!!!"テケテケテ”」ん?ん??「おきにいりのふくもーーーーーー!!!!"テケテケテ"」ん?ん??ん????何故かこのスーパー疾走感溢れるサビは、歌っている途中にスネアの連打が入り演奏が止まります。なんだよ()。そしてまた急発進。急停車。急発進。急停車。を繰り返す。すげぇ青春なのに、すげぇ止めちゃう()。しかも止めちゃい方も"12(?)気持ちよく全力疾走させといて2(?)スネアのみにしてブッタギリ”と言う具合なので、ここだけ変拍子になって収まりが悪くて気持ち悪い()。青春ぽいのに()。歯がゆい()。更に3番サビ後の大サビに至っては12拍の突っ走りが12拍の突っ走りを被せてきて、もう滅茶苦茶です()。もう最高()。この曲は、こんなやりたい放題してて面白い作りなのに、それだけで終わらないで、同時に泣けもするって言うのが本当に凄いと思う。見事過ぎる両立。これは名曲だわ。

 

 



総評:もはや『チップチューン』と言うワードすら頭に出て来なくなる程の圧倒的個性に乾杯。


※追記※
ご本人に読んで頂けた様です!!嬉しい(^_^)♪
iPhoneImage.png

 

 

 

 

2017.09.18 Monday

スポンサーサイト


19:21 | - | - | - | - | - |

コメント

コメントする









▲top