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2015.05.02 Saturday

トリビュート・トゥ・ヒカシュー「20世紀の終りに」全曲感想(2000年)

JUGEMテーマ:音楽

 
"される側"でも"かわってる"

ヒカシューのトリビュートアルバム「20世紀の終りに」!!!!!!!!

この作品は、スカイフィッシャーの中山さんがプロデュースで、10組のアーティストが参加しているトリビュート盤なんですが、凄く面白いです!!何がそんなに面白いか説明する為にも、以下に書く中山さんの解説文章(歌詞カードより抜粋)をお読みください。

〜本企画は様々なインディーズバンドが"新しい"「20世紀の終りに」を作り、それぞれの「20世紀の終わり」を表現した作品集だ。僕はオルタナティブシーン・インディーズシーンの新世紀への更なる展開の期待を本作品に託す。〜2000年9月 中山貴史(SKYFISHER)

つ、ま、り、なんと収録曲全て『20世紀の終りに』なんです!!ヒカシューのトリビュートアルバムかつ『新しい20世紀の終りに』作品集なんです!!凄い(笑)。1曲に対してのトリビュートアルバムなんて聞いたことありませんよ(笑)。ホントどれだけ愛されてんだ(笑)。もうコンセプトからして最高です♪

そんなコンセプトのもとに集まり作られた『新しい20世紀の終りに』は、よりヘンテコだったり、逆に格好良くなってたり、はたまたぶっ壊されて再構築されてたり、かと思えばお洒落だったり等々、どれもこれも個性に満ち溢れています!!聴けば「同じ曲なのに、ここまで違うの!?」と驚くこと請け合いでしょう。そんな個性の塊10曲集ですが、アプローチは違えど、どの作品からも"原曲への愛情"がビシビシ伝わってくる点では見事に一致していて、これまた聴いてて面白いです(笑)。いやはや、さすがヒカシューのフォロアーだなと思い知らされること間違い無しの内容です♪ちなみに10組のアーティストの中には巻上さんも入っていますので、そこもお楽しみに!!

でわ、全10曲の感想を書いていきます!!


 
#1.20世紀の終りに:SKYFISHER
いきなりですが、最も原曲とかけ離れた大暴れニューウェイヴアレンジになります(笑)。まさにブッ壊して自分達なりに再構築したと言う様な作品です。歌詞も原曲のフレーズを分解してつなぎ合わせてる感じで、これ、何も知らされないで聴いても「20世紀の終わりに」のカバーだって気付けないと思います(笑)。さすがスカイフィッシャー(笑)。「好きだから」「誰が好き」「いいじゃない」の3ワードの慌ただしいループから曲が始まります。そこに暴れドラムのキメが入り、激しいギターと叫びまくるボーカル、そしてどことなく「パイク」のライブアレンジを匂わせるシンセ音。なんだこの滅茶苦茶なイントロは(笑)。ですが一転、Aメロはビヨビヨシンベとテクニカルな手数ドラムをメインにシンプルな演奏です。コーラス「にじゅっせーきの!!」中山「おわり!!」を繰り返す。すごい元気。Bメロ無しでサビへ。サビは逆転してボーカルが先に「惑星のちからと!!」コーラス「死の魔術と!!」ボーカル「月面の光と!!」コーラス「死の予見を!!」ボーカル「イデオロギー!!なくして!!愛を探せ!!にじゅっせいき!にじゅっせいき!!にじゅっせいき!!にじゅせいき!!!!にじゅっせいき!!!!!!にじゅっせいき!!!!!声をあげて!!!!!!!!!!!」この時点で凄いテンションなのに、その後も暴れ演奏と中山さんの暴れ叫びが炸裂です(笑)。間奏は原曲のメロディーをギターで弾いてるんですが、もうそんなのお構いなしの大暴れです(笑)。2番も同じようにやりたい放題ですが、最後は原曲と同じメロディを歌うので、そこでまたニヤっときちゃいます(笑)。凄まじいエネルギーのまま最後まであっという間に突き進むこの曲は、スカイフィッシャー好きな人には堪らないと思いますが、ヒカシューのファンが聴いても、あんまよく分からないかもです(笑)。聴き所は、巻上さんのボイスパフォーマンスを中山さんが独特の荒ぶりボーカルで再現している所(笑)。いやー、良いアレンジだ。大好き。

#2.20世紀の終りに:たま
原曲と流れは変わらないのですが、その独特のチンドン屋的な楽器演奏と人懐っこいボーカルによって、もはや"たまの曲"と言われても違和感無い程に親和性が高いヘンテコアレンジ。本当にシンプルなアレンジなんですが、なんとも気の抜けた間抜け感が最高です。個人的にアルバムの中で一番好きです♪このアレンジ、民芸品のおもちゃ箱をひっくり返した様な空気感をウクレレ・マンドリン・カシオトーン・笛・パーカッション等々ホント色々な楽器で演奏して創り出しているんですが、中でも特に"口琴"が良い味を出しています。原曲では使われていませんが、巻上さんと言えば口琴と言うこともあるせいか、やっぱり馴染みますね。でも、同じ口琴でもヒカシューでの使われ方よりも、もっともっとほのぼのしてて気の抜けるような使われ方です。笑っちゃうけど落ち着く様な感じで癒されます。それとですね、サビの終わりがまた可愛い。「求めるのは、はははははは何レミファソラシドレミファソラシドレ〜〜〜〜♪」超良い。その後の間奏での、謎パーカッション無双→ウクレレソロの流れも癒しがヤバい。あと、2番サビ後に入る「た〜けや〜さおだけ〜♪」は意味分かんないけど味が出て良い(笑)。好きだわ〜。

#3.20世紀の終りに:RICK STAZY(松江潤)
リズムマシーンに渋いギターとシンセベースで演奏されるスピード感溢れるクールなアレンジ。ボーカルは、まさかの英語です。しかも語りかける様な歌い方。これは珍しい。極端に音数が少なくシンプルなのが、逆に格好良さと一匹狼感を演出しています。メインで演奏される渋い歪んだギターは、原曲のメロディーをなぞりながらも、とってもロックンロールなフレーズを挟んだりと、これまたクールでキザ。2分と言う短さでスパッと終わります。夜の都会でバイクとか乗ってそう。

#4.ポストゲノムラブ(未来世紀のゆくえに):大正九年
ボンゴと口琴くらいしか鳴っていない凄いシンプルな民族風アレンジ。この方をよく知らないのですが、初音ミク的な可愛いか細い女性ボーカルです。原曲と大きな流れは変わらないですが、歌詞が「未来世紀のゆくえに恋をするなら ヒトゲノムの知識と深い秘密が必要」と新たに作り直されています。歌詞カードを見るに[詩と企画:巻上公一]と記載されているので、この方は、なんか特別扱いなのかもしれません。歌詞を読む限り、巻上さんが原曲を現代解釈して書き下ろしたのかな?と思えます。このアルバムが発売されたのって"2000年"なんですよね〜。それはまさに"20世紀の終り"ってことですよね!!そんなことも考えながら、原曲と比べてみるとなかなか面白いです♪[テクノロジー使って魂さがすなら 細胞のときめき 聞くこころが必要]

#5.20世紀の終りに:ママスタジヲ
なんか若いロックバンドが正統にカバーした様なアレンジです。他のアーティストが異様過ぎて、凄く普通に聴きやすいです(笑)。なんとも大暴れするでも無いヘンチクリンでも無い演奏、ギターもドラムもシンプルで基本に忠実な感じで演奏されるので落ち着いて聴いていられます(笑)。シンプルなんですが、なんだかイントロからずっとなっているループ音源がDEVOっぽかったり、間奏がリコーダーだったり、途中に凄い小さい音で「アルタネイティブ・サン」が流れたりと、色々気になるところもあるっちゃあります。でもシンプル!!

#6.20世紀の終りに(Need you,shake it On!Oh! What it needs?):千葉レーダ
サブタイトルから分かるように歌詞を"日本語に聴こえる英語"にしてから歌ってます(笑)。何だコレ(笑)。なんと言う二度手間(笑)。しかも、音程とかイントネーションとかワザとちょい外して歌うから余計に何だコレ(笑)。なんか凄い歯痒くてイライラする(笑)。完全に思う壺だ(笑)。さて、曲の方は、森で自然満喫小芝居→シャワールームでのアメリカン小芝居を経てから始まります。ここも若干わざとらしくて、なんなんだ(笑)。しかし、曲は凄い格好良い近代的なテクノで、このギャップがまた何なんだ(笑)。この変なボーカルが、茂木さんだけでなく、アメリカ人っぽい女性も一緒に歌っているので、増してソレっぽく聴こえます(笑)。最初っから最後まで音楽は格好良いです。てか、全体的に格好良いです。悔しい(笑)。終わり方格好良過ぎ(笑)。

#7.20世紀の終りに:バケラッタ
ベースをメインにグイグイ進んで行くアップテンポでシンプルな慌てん坊ロックアレンジです。とにかくフットワークも演奏も軽い印象です。初めから「ハイハイハイ」を終始繰り返している所が目立ちます。後は、とにかく軽くてアップテンポ!!でも、#5.に比べるとチョット捻ってるかな?やっぱりベースのフレーズを軸に進んで行く所が珍しいなぁ、と思うアレンジです。

#8.20世紀の終りに:SPIN
複雑なリズムに載せて原曲と違うメロディを演奏。しかし、歌詞は一緒。だけど、イントネーションと歌い方が全然違う。と言う脳が混乱するアレンジです(笑)。全体的にムーディーでテクニカルなテクノロックと言う感じで、変だけどずっしり格好良い。しかし、ボーカルは少々なよっとしててギャップがまた良し。ギターの使い方も、シンセの使い方も独特です。もう、変わってるのに要所要所に小ネタを挟んで来るので本当に頭が混乱します(笑)。だって、曲の冒頭からいきなり「プヨプヨ」のシンセから始まるんですよ(笑)。サビの終わりは「レトリックス&ロジックス」だし(笑)。間奏のホーミーっぽいのは何の曲だっけ?とにかくコレは中々面白いので聴いてみて欲しいですね♪

#9.20世紀の終りに(SUMMER LOVE MIX):Kovacs(Petit Mit)
実験音楽の様なインスト曲。逆再生と電子音のコラージュの様な音が延々流されます。途中から波の音をサンプリングした音が加わり、ヒーリングソングの様になります。原曲の要素も見受けられないし、正直あまり良く分かりません。

#10.20世紀の終りに:巻上公一
締めは、巻上さん御本人です!!#4.と同じ演奏に載せてオリジナルの歌詞で、ゆったり歌い上げます。色んなアレンジを散々楽しんできましたが、やはり、巻上さんのボーカルは格別ですね♪この口琴をメインに据えた民族的でシンプルな演奏に、歌声が本当によく合い、凄く癒されます。巻上さんと言えば、突飛で変幻自在な歌い方が印象的ですが、この曲では優しく語りかける様に歌っています。ヒカシューで、こういう歌い方をするイメージが無いので、新たな魅力に気付かされると思います♪それと注目して欲しいのは、間奏での"鼻歌交じりの優しいスキャット"これもヒカシューでは、あまりやって無い歌い方だと思うので聴いてみて欲しいです♪あと、#4と同時再生して聴くのも面白いのでオススメです(笑)。ちなみに『ヒカシュースーパー2』にも「20世紀の終りに(ダクソフォンバージョン)」と言うタイトルで収録されています。


総評:
もっと色々な曲のカバーも聴いてみたくなった!!
21世紀になったってお構い無し!!
落ち着く素振りも全く無く!!
まだまだ成長し続けるバンド"ヒカシュー"!!!!
トリビュートアルバム第2段激しく希望!!!!

 

 

【ヒカシュー感想ページリンク】
あっちの目こっちの目/入念/鯉とガスパチョ/ニコセロンpart3/1978/かわってる/うらごえ/チャクラ開き/ヒカシュー・スーパー/秘蔵PV集/トリビュート20世紀の終りに/

 

2017.05.16 Tuesday

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