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2015.03.15 Sunday

テクマ!「CDでベスト盤を出すハンサムは私だ。」全曲感想(2012年)

JUGEMテーマ:音楽


今回ご紹介する作品はこちら。

テクマ!で「CDでベスト盤を出すハンサムは私だ。」!!!!!!!

 

CDでベスト盤を出すハンサムは私だ。


「そもそもテクマ!って誰よ?」って人が大半だと思います。正直、私もたまたまこの作品を買うまで全然知りませんでした。ベスト出してるくらいに長年やられてるのでしょうけども微塵も知りませんでした。今でもたいして知りません。しかし、どうしても、この方の魅力を伝えたいので、頑張って紹介をさせて頂きます。まずはザックリ、概要から。

〜YMOとデヴィッドボウイと美和明宏をリスペクトするテクノ歌手〜

と言うキャッチフレーズから、分かる通り。テクノのアーティストです。そしてバンドやユニットでは無く、個人で活動されています。自らプログラミングしたトラックに乗せて、自ら歌うのが主な形態です。音は80〜90年代のテクノ(?)を基盤にしているようですが多種多様、内容は「大人の恋愛」を歌っていることが多いです。あまり詳しいことはよく分からないですが、概要は、そんな感じです。

さて、基礎的な情報を分かって頂いた所で、作品を聴いて感じる「テクマ!」の魅力を伝えたいと思います!!熱く魅力を語りたいと思うんですが、この人の魅力とにかく著わすのが難しいです。分かり易く例えるなら「ヘタウマ」。いや違う、「ヘタヘタ」。いや違う「一周まわって心地悪い」いやそれとも違うんですが、とにかく。狙ってやっているのか、偶然そうなのか分からないですが【絶妙に気持ち悪良い】んです!!!!一見すると、プログラミングもショボいですし、歌もなんだかズレて歌ったりして決して上手くないんです。しかし、どういう訳か、凄く魅力的で、耳に残るんです!!そして、何度も聴きたくなる心地悪さ。プロだからワザとやっているのかもしれませんが、本当に絶妙なんです!!絶妙に変!!こんな人、他に類を見ません。なんなんでしょう。凄く良いんです。凄くテクノなんです!!真面目に音楽を作っているのもビシビシ伝わってくるんですが、なんだかズレてて気持ち悪い。気持ち悪さが気持ち良い。散々失礼な事を言った後に、再び失礼な例えですが「プリンに醤油かけたらウニの味になった!!」って感じです!!もう、この感じ奇跡的なんです!!しかも、どの曲もそう!!凄い!!さすがハンサム!!だから、この素晴らしさを皆さんに伝えないとと思って、今から全曲感想を書きます!!

#1.My Sex & Your Sex
一番好きな曲。四つ打ちのチョイ早シンプルミディアムテクノ。ハンサムのあえぎ声から、急激に世界観に引きずり込むイントロは格別。とにかくシンプルでチープな演奏に乗せて歌われるハンサムな歌詞&ボーカル、超良い。「My Sex!!Your Sex!!My Sex!!Your Sex!!」と言うキャッチーなサビは、気づけば口ずさんでしまうこと間違い無し。ちなみにお下劣な曲では無く、むしろスタイリッシュ。Bメロの「ウォウウォ〜ウ!!」をカタカナっぽく、ちゃんと言っちゃってる所や、終盤の笑い声がワザとらし過ぎる不器用さが逆にテクノで凄く良い。おそらく代表曲。

#2.ジェニー
結構好きな曲。生音っぽいドラムでグイグイ引っ張っていくチョイ早ミディアムテンポの曲。「去っていった彼女への後悔」を歌っている曲なのだが、哀愁あるシンセ音がそれを見事に表している。なのに、ドラムがやたら力強く、後半はギターもギャンギャン鳴らされる。後悔はしているが「ホント、いい女だったぜ...」とでも言っている様な姿勢。さすがハンサム。サビ前のキメが、いかにもで凄く好き。そして、三番のまとわりつく様なギターソロも普通に良い。良曲。

#3.ないないない
ミディアムテンポのとても80年代テクノな曲。シンプルなシンセベースとドラムに乗せて歌われるボーカルもじっくりしっかり置きにいく歌い方だ。イントロ等では、そんなシンプルなリズムにサンプリングされた”ない ない ない ない”や、明るい音色のシンセフレーズが入り、とても印象的。特に明るいシンセフレーズは、曲全体の渋さとの対比で余計に際立つ。2番入りのボーカルが明らかにエフェクト掛け過ぎな所や、3番の喉傷めないか心配になるくらい無駄に強く歌っている所も大好きだ。

#4.寂しい気持ちを無くす薬
好きな曲。若干くさいと思われるタイトルもハンサムだから問題なし。ムーディーなチョイ早ミディアムテンポ四つ打ち曲。この曲は、テクノなリズムトラックを基盤に弦楽器やサックス、ピアノなどが大胆に取り入れられている。とってもムーディー。そして何より女性目線の歌詞が普通に良い。「男の気持ちを知りたくないから聡美は男の目を見ずに抱かれる 男の気持ちを無くしたくないから聡美はただ声をあげていた」。普通に超良い。さすがハンサム。

#5.Love Kills You,But I Love You
本格的なピアノとジャズっぽくしているシンセベース、そして女性コーラスで演奏される、アップテンポな曲。凄い本格的な都会の夜っぽい。ジャズバーとかで演奏されていそう。トラックが完璧なので、ボーカルの個性的な歌声だけ浮き出て聴こえる。そして、若干ハシって歌っている気がする。このズレが気持ち悪くて好きである。

#6.兄弟
アコースティックなバンド形態で演奏されるしんみり曲。Aメロの入りが難しそうである。ズレてないのにズレて聴こえる。急いで詰まっている様な。しかし、優しい曲である。

#7.以心電信
引き続き、アコースティックなバンド形態で演奏されるスローテンポな、たそがれ6拍子曲。夜景を見ながら風呂に入っている様な雰囲気である。サビ前までは、本当に風呂場で歌っている様なボーカルエフェクトだが、サビで急に夜空で歌っている様に爽快になる。普通に「人への愛情・感謝」を歌っていて気持ちの良い優しい曲。気持ちを込める箇所の歌い方が独特で良い。

#8.テクマ!音頭
何故か思いっきり音頭である。祭りの太鼓を主軸に、シンセベースや綺麗なシンセを重ねるこの違和感。素晴らしい。色んなテクノアーティストは居るかもしれませんが、ここまでガッツリお祭りの音頭とテクノを融合させた人は居ないんじゃないでしょうか。盆踊り出来るレベルなのに、合間合間に凄いテクノだったり、凄いテクノで音頭のメロディを演奏したりと凄まじい融合っぷり。ここまでお祭り感があるのに、ボーカルは、語りかけるように落ち着いて歌っているのもまた、違和感がありまくりで良い。日本の伝統文化も大切にする姿勢なのでしょう。ハンサムだ。

#9.大人の恋とか・・
どこかで聴いたことある様なフレーズが散りばめられたミディアムテンポの曲。夏っぽい80年代の大人の歌謡曲と言った感じ。プールサイドで聴きたくなる。突き抜けるように爽やかな「アイラブユー!!」と言う女性のコーラスも、どこかで聴いたことある気しかしない。この曲のみ、歌詞が掲載されていないので、もしかするとカバーソングかサンプリングを多用した曲なのかもしれない。とても爽やか。

#10.I'm Only Techno-Pop 2012
こんなタイトルなのに凄くハードロックなバンド演奏に英語ボーカルで始まるので何事かと思うが、1分程演奏した後から本編(?)開始。「テクノテクノテクノ・・・」と言うサンプリング音声のループから、アップテンポな4ビート突っ走りソングに変わる。しかし、チープで力強いシーケンスだ。それに併せて歌われる内容が「テクノを侮ることなかれ機械は容赦ない」良い。良いんだが、途中でまた、リズムパターンが変わり今度はヘビーなテクノでロックの様にハードに歌う。なんだかよく分からなくなってきた。その後、後半はまた4ビートになるんだが、カオス。何気に6分もある曲だが色々起き過ぎるのであっという間に終わる。ちなみに同名曲の98年版もあるが、そちらはYMOの「Solid State Survivour」のフレーズが多用されている。

#11.月の光の下の恋人たち
明るい青春歌謡曲と言う様な雰囲気の曲。ギターも目立つがリズム隊は相変わらずチープなシンセ音・リズムボックス音である、しかしスピード感がある。ツインボーカルの様な作りと爽快感が相まって、青春恋愛ドラマのエンディングにあってもおかしくない気分になってくる。

#12.さくらの花の咲くころに
今度は学園ドラマのエンディングにあってもおかしくないイントロで始まる。にも関わらず、Aメロで何故か暗くなる。なんだこれは、奇妙だ。そしてBメロ、カオス。なぜこんな訳の分からない状況になるのだ。と思いきやサビで、これでもかと卒業式にマッチする感じに戻る。変だ。なんだコレは。どんなセンスだ。訳が分からない。が、感動してしまうのが不思議である。最後の大サビ前に「テンチョー!!」と叫ぶ。転調する前に「テンチョー!!」と叫ぶ歌手初めてみた。良いに決まっている。

#13.貴方が美しく在る為に、僕は素敵で在り続けよう!
デビューしたてのジャニーズが歌ってそうなサビから始まる爽やかなミディアムテンポ曲。サビで凄くジャニーズっぽいのに、他が何っぽいか表現できない。しかし、悔しいくらいにサビがジャニーズっぽい。

#14.アヴァンチュールで行こうよ!
これまた夏が似合う様な爽やかアップテンポソング。「男の子とお姉さんの恋愛駆け引き」を歌っている。イントロのチープなシンセソロが普通に心地良い。そしてありきたりな電子ドラムのタムのフィルイン、心地良い。Bメロが若干「クレヨンしんちゃん」が歌ってそうである。2番は男の子サイドの歌詞なのか、ちょっと馬鹿っぽく歌っている。「トキメキを理屈で消さないで」。なんだか甘酸っぱい曲です。途中、ハイテンションテクノから壮大なオーケストラ風に変わるが、あんまり効果が出る前にすぐテクノに戻してしまう。しかも戻し方が雑。この感じが堪らない。そして、ラストの締めの間がオカシイ。堪らないです。

#15.Have A Nice Life
跳ねるようなオルガンシンセ音をベースに、力強いドラムで、地に足付いてる様に歌われる最後の曲。土手で夕日を見ながら、人生を振り返って、「悪く無かったんじゃねぇか?また明日からも頑張ろうぜ」と語り合ってる。もしくは自分に言いきかせている様な雰囲気ですね。やたら鳴っているオルガンシンセの合間を縫うように入るピアノフレーズがなんとも言えません。




総評:改めてじっくり聴くと「ヘタウマ」どころか、普通に良曲が多くて驚いているハンサムは私だ。

ディスクユニオン限定特典の『テクマ!の音読する官能小説CD-R(渾身の一発撮り!!2バージョン収録!)』は開けていないハンサムも私だ。


 


2017.08.22 Tuesday

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