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2014.08.15 Friday

大森靖子 「魔法が使えないなら死にたい」 全曲感想(2013年)

JUGEMテーマ:音楽


大森靖子(おおもりせいこ)を御存知でしょうか?この人は、紛れも無く才能の塊である。

初めて生でライブを見た時に、私はメチャクチャに刺されました。アコギ1本、一人で歌う姿が、ライブがもう、なんと言うか、物凄くて。物凄く儚げで、切なくて、直接心にグサグサ来て。それも、例えるなら、【ナイフ】で刺してくる様な感じで無く、自分の手も傷付くのにお構いなく『割れた瓶の破片』で滅多刺しに来る。そんな感じでした。強く、儚げでした。ここまで、凄い人を観るのが初めてだったので、感動して、その後、何度も何度もライブに通ってしまいました。それ程までに衝撃的だったのです。だから皆様にも聴いて欲しいのです。

独特の可愛らしい声、悲しい程に切なく等身大の歌詞。可愛い見た目。一気に引き込まれる緩急抑揚の付け方。そして演奏技術。これらが相まって、ギャップとギャップが融合しまくり、とにかく鬼気迫る完璧なパフォーマンスなのです。一度ライブを見て欲しいです。

とにかく大森靖子。幅が広すぎて、底が見えません!これも相当に面白いところ!!
この「魔法が使えないなら死にたい」は、基本的にライブで行っている様なアコギ主体の若干暗めの鬼気迫る切ない内容になっております。一方で、ピンクトカレフと言うバンドに参加している時は物凄いロックなボーカリストだし。來來來チームと合作で行えばファンシーポップなボーカリストに!!そして、何より、モーニング娘の道重の大ファンであり、アイドルが好きなので次作「絶対彼女」では、これでもか!って程にアイドル路線のアレンジも歌っちゃってます!!もう、ホントに一粒で最低でも4度は美味しい逸材なのです!!ほんとに!!ほんとに大好き!!


でわ、私が初めて大森靖子と出会って感動して泣いたアルバム「魔法が使えないなら死にたい」の感想を書きます。

 

魔法が使えないなら死にたい


全体的な曲の雰囲気としては、他の作品に比べると、暗めに感じると思います。しかし、アコギとピアノがメインで、シンプルにまとまっている印象ですし、ライブは基本的にアコギの弾き語りなので、その雰囲気に近いですね。私は、このどうしようもない心揺さぶられる感じの闇さが大好きです。

ジャケットは黒の背景に、お花と大森さん。うん、椎名林檎の「勝訴ストリップ」のパロディなのは言わずもがな。しかし、もっとダークでサブカル臭さが漂います。歌詞カードでは生肉見つめてたり、ツアー告知では、目と口から血を流していたりと、やはりこの頃はサブカル臭が強い(笑)。


#1.KITTY'S BLUES
アコギとピアノでゆったり、ずっしり重く歌われるこの曲。演奏はとてもシンプルにまとめている。泣ける。キティちゃんの曲だと思ったら、全然イメージの曲調と違うと思うので注意。この曲聴いて大森さんは可愛いもの嫌いなのかと思いきやそうでもない様子。てか、一曲目からこの様な曲を入れてくるあたりが流石。

#2.音楽を捨てよ、そして音楽へ
チープなリズムボックスとキーボード音だけで構成される、ゆったりヒップホップラップ曲。このわざとらしいアレンジな。最高に好きな曲。イントロは「愛してるよ」が無数に可愛らしく呟かれるが、これが何を意味するのか?そのまま受け取るものなのか?とにかく、この歌詞。「脱法ハーブ 握手会 風営法 放射能 ダサいダンス ダウンロードって言ったら負けのマジカルミュージック」、ラップっぽいけども、何なんだろうこの感じ。「隣のババアは暇で風呂ばっかはいってるから浴槽で死んだ 私は歌を歌っている どういうことか分かるだろう ノスタルジーに中指立ててファンタジーを初めただけさ 全力でやって5年かかったし やっとはじまったとこなんだ」めっちゃ切ない。めっちゃ切ないんだ。そして、最後に連呼される「音楽は魔法ではない。音楽は魔法ではない。音楽は魔法ではない・・・・でも、音楽は。。。」いやはや、完璧。來來來チームとコラボした『ポイドル』と言う作品には、もっとテンポの速いバンド演奏バージョンが収録されてますが、そっちも超好き。

#3.新宿
駅の音をバックに、ポップでいかにもなシンセ音と電子ドラムで演奏されるこの曲。ミディアムテンポ。いかにもである。いかにも過ぎるアレンジが悪意しかない(笑)。超大好きな名曲。「きゃりーぱみゅぱみゅ みんなのうたは誰のうた?」から始まるから、それ意識なのであろうか(笑)。とにかくメロディも素晴らしいが歌詞が破滅級に素晴らしい。「あの街をあるく才能が無かったから 私 新宿が好き 汚れてもいいの」こういう詞を歌われるのだ。ビビる。

#4.ハンドメイドホーム
カントリー調のアップテンポな曲。このアルバムの中ではポジティブな方、明るい方の曲。「毎日もうどうかしそうで でもアイドルだって笑ってるし ちょっとだけどうにかしようね 毎日は手作りだよね」。なんというか、ただただ毎日が楽しいという曲では無くて、毎日ほんとギリギリだけど、どうにか頑張ろう生き抜こうと言うことを等身大で歌われている。ほんと、沈んでいる時にこの曲聴くと頑張れる。私は大好きである。

#5.あたし天使の堪忍袋
アコギ1本で歌われる、もうどこまでも切ない曲。とにかく歌詞が切ない。「人違いでリンチされた少年を一目見て恋に落ちた少女 ただこの街の名もない歌はゴミ 黒いカラスついばむ白い袋」。切なすぎてやってられない。私が大森さんの曲の中で一番好きな歌詞がこの曲の「明け方の記憶は途切れ途切れ うちに帰るために生きている身体 愛してくれなんて言えないわけは 朝日が眩しい ただそれだけ」と言う部分。切ねえ。「あーあーあー」で合唱をした後にギターソロが入り、曲を締める。この最後のギターソロもノスタルジーで大好き。

#6.夏果て
アコギの弾き語りで緩急をつけて歌われる、やはりこれも切なく締め付けられる様な歌である。強弱を付けて歌われる、この切ない曲、残暑に聴くのもまた合うと思う。息遣いまでも含めて、その世界観に引き込む要素にしてしまう彼女の繊細で豪快な演奏。ライブの臨場感そのままパッケージした様なトラックなので、これぞ大森靖子と言った感じ。

#7.鮪漁船のうた
この曲だけなんだかコミカル。ライブでもあまり聴いたことがないかな。ピアノのみで弾き方れるダークコミカルな童謡と言った感じ。ちょっと下ネタが入っているのだろうか。なかなかに不思議な曲。

#8.背中のジッパー
これまたアコギの弾き語りで優しく丁寧に弾かれる名曲。優しく歌われるけど、本当に名曲。これまた、切ない。でも、心地良くていつまでも聴いてたくなるのは何故だろう。初聴きでは、ピンと来なかったんですが、ピンクトカレフのスピーディなバンドバージョンを聴いて、めちゃくちゃ好きになりました。そういう好きになり方があるのも大森さんの楽しい所。

#9.最終公演
これまたアコギだけで始まるゆっくりした曲だけど、こちらはとてもとても
力強い。凄い踏ん張って、辛いことに向かいあっているような曲です。名曲。途中からバンド演奏で、より力強く歌われます。「west side おじいさんが飛んだり跳ねたりするという 僕はもうbabyじゃないよ 飛んだり跳ねたり出来ないよ」。何と言う歌詞を書くんだ。ほんとに素晴らしい。名曲。

#10.I love you
アコギの弾き語りで、引っ張る様に歌われる。これはゆったり海沿いの道を一人で色々考えながら歩いている時に聴きたくなる。そんな曲。I love youと歌われるが、単純に好き好きと言うテンションでは全くなく、色々思うとこあるけどI love youである。I love youの曲なのにやはり、どこか淋しく孤独感がある。うーん、良い曲だわ。途中からアコースティックなドラムも入って、雰囲気が盛り上がります。砂浜を一人で歩いている様だ。

#11.歌謡曲
ピアノに合わせて歌われるスローリーで一言一言に重みがある曲。6分弱と言う大作。なんと言うか、ピアノとボーカルだけと言うことで、協会とかで歌ってそうな感じである。大森さんの魂こもった歌を存分に浴びて欲しい。

#12.高円寺
アコギの弾き語り。スローテンポで、これまた切ない。こちらも7分近くと大作。歌詞は、「夢みる 忘れる はたらく はたらく 東京やのにね おかしいな つまらん」一言一言じっくり歌われます。サビの「私の名前を 呼んで呼んでくれるくれるのを待っている コールミー コールミー 高円寺 高円寺」が、凄く凄く、ほんの少しでも未来がある感じがして、ほんとに良い。途中歪んだギターソロが並行して入ったりするんですが、アコギの切なさを逆に増幅させてて良いです。あー、良い曲。

#13.秘めごと
アコギでゆったり演奏されるこの曲。「私の秘密を教えてあげるね 一晩一緒に眠ればわかるの 愛なんて言わないで抱いて」ホントに彼女にこんなこと言われたら、ホントに全力で愛する。全力で守りたくなる。そんな不安定な子が、心開いてくれ掛けているような曲です。ふぁー。

#14.魔法が使えないなら
このアルバムの中で、おそらく一番インパクトが大きくて、聴きやすくて、大森靖子が只者では無いと一発で分かる曲です。物凄い緩急に、強弱、抑揚、曲の展開、鬼気迫る空気感に、全てを盛り上げる早口&辛辣な歌詞。どうするんだこれ。と思うレベルで凄い曲。こんな曲聴かされてファンにならないのはおかしい。この曲は有無も言わさず聴いて欲しい。魔法が使えないなら死にたい。つまらん夜は もうやめた。。。



総評:どのアプローチも好きだけど、やはりこの鬼気迫る不安定で割れたガラスの様な大森さんが私は一番好きだ!!うん。それと、色々と奇抜なことを沢山やってる彼女ですが、イロモノ・キワモノでは決して無いです!!言うなれば本物!!本当のプロだと勝手に言い切る!!生で観て、聴いて、一瞬で大ファンになったくらいです!!是非ライブで観て欲しい!!!!以上。

 

【大森靖子感想ページリンク】
魔法が使えないなら死にたい/きゅるきゅる/over the party(ピンクトカレフDVD)/

 

 


2017.11.12 Sunday

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