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平沢進・P-MODEL等のニューウェイヴと私の日常を……

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2014.01.23 Thursday

P-MODEL 5thアルバム「ANOTHER GAME」 感想(1984年)

JUGEMテーマ:音楽


P-MODEL 5thアルバム
「ANOTHER GAME」(1984年)

 

ANOTHER GAME (SHMCD)


「カウンセラーのような語り」から始まり、「α波を誘発する発振音」で終わるこの作品、P-MODEL及び平沢進の「怪しさ」の原点です(笑)。初代キーボーディストであり、平沢の右腕でもあった「田中靖美」が脱退したこともあり、バンドにおける平沢の主軸度合いが更に増した時期に発売されたみたいです。そういった出来事があったからか、アルバムの印象としては、前作【Perspective】で、行く所まで行ってしまった後、次にどこへ向かうか模索している様に思えました。オリジナルアルバムの中でカバー曲が入っているのも、このアルバムのみです。

曲調としては、3rdアルバム【ポプリ】から続いてきた「暗い怖い」感じから、「怪しい明るい」感じに変わりつつあります。次の【カルカドル】では、何かを悟ったように完全に明るくなっていますので、その前段階と言った感じ。色で言ったら、まさしくジャケット通り「紫」ですかね。シンセ音も大半がオルガンの様な尖って無い音ですし、演奏も全体的に忙しないものは少ないです。「聴く」曲が出てきたことも、この作品の特徴だと思います。今までの流れから変わろうとしているのが聴いてて本当に良く分かりますし、実際にこの作品を境に変わったと私は思っています。なので個人的には、この作品から「中期P-MODEL」と言った印象になります。ピコピコしている訳では無いですが、バンド感が強く、また、深みも魅力度もかなり増していくこの時期のP-MODEL。初期とは違った感じでまた大好きです♪

ちなみに、この作品、オリジナルアルバムの中では「地味」とか「中途半端」とかチョロチョロ言われてます。まぁ確かに他のアルバムと比べるとパンチが弱い様にも感じますが、でも、それ、あくまで【P-MODELの中では】なので、買うか迷われてる方は、御心配無く。絶対に損は、しません。


#1.ANOTHER GAME step1
「アナザーゲームステップワン。楽な姿勢で座り、目を閉じてください。今から私が三つ数えると、あなたはリラックスします。いち、あなたはリラックスしていきます。。。。にい、深くリラックスしていきます。。。。さん。。。。あなたはリラックスしています。。。。そのままで出来るだけリアルにあなたの環境を思い浮かべて下さい。。。。(以下略」という、男性のカウンセラーの様な語りで始まる一曲目。一曲目?「ポポポポポポポポ」という繰り返される音と、男性の声に導かれ、己の精神世界に深く入り込み、いつの間にか宇宙空間にいるような気になります。てか、内容は置いといて、普通のバンドのCD買ったと思って再生して、一曲目が音楽じゃ無くて、こんなの流れだしたら、前知識無かったら誰でも怪しがると思います(笑)。知識あっても怪しいし(笑)。ほんと、これソファーで横になってカウンセリング受けてるみたいになります。三分あります。怪しい(笑)。でも、聴き終わった頃には、すっかりリラックスしてしまいます。あとこれ結構長い期間誤解していましたが、平沢の声じゃないらしいです!似過ぎ(笑)。


#2.HOLLAND ELEMENT
勢いのあるフロアタムとベースのリズムから始まる、怪しさ満点のリードトラック。超大好き。メインの楽器は、怪しいオルガンシンセ音とベースとドラム。この勢いのある怪しさ。曲は全体で見ると、二部構成になってます。前半Aメロ、ボーカルは明るく、しかし鼻から息が抜けるような不安定さ。「むりにもやりトー↑このじんたいは あさなゆうなニー↑けむりたがやし」と平坦なのに一部だけ裏声で高く歌われる。変で気持ち良い。それに合わせて演奏されるシンセ音もまた不安定。そんな不安定な音達とは関係なく、力強く繰り返されるベースとドラム。このアンバランスさ。非常に気持ち悪くて良い。サビは「Uh〜〜〜〜〜〜昼となく、Uh〜〜〜〜〜〜夜となく」と、伸びる平沢の歌声&平坦。良い。2番まで終わり、間奏の後に、もう一度サビ。それが終わると曲は後半に入ります。繰り返される力強いベースとドラムのフレーズの中を「La〜〜〜〜〜La〜〜〜La La〜LaLaLa〜〜La〜La〜」と平沢の伸びる歌声とそれに合わせたシンセ音が泳ぎ渡ります。もう良過ぎる。やはり、この様な「聴かせる」歌い方をするのは、この作品からだな!と再認識させられます。個人的にこの曲は、アルバムを象徴している曲であり、かつ縮図だと思っています。大好き。あと、散々「リラックスしてください。」「リラックスして音楽をお楽しみしてください。」って煽っておいて、この曲です。どっちの意味でもリラックスなんて出来ません(笑)。超名曲。


#3.ATOM-SIBERIA
アルバム内三大名曲の中の2曲目。またも怪しいシンセ音が鳴り響くアップテンポな曲です。しかし、#2に比べると、ギターもガッツリ入っていますし、ボーカルも演奏もとてもロックです。アルバムの中で一番激しい曲ですね。この曲は、とにかく力技なフレーズを繰り返すドラムと、クニャクニャしててどんなフレーズなんだそれ?と思ってしまうベースがかなり印象的です。なのにシンセは怪しくて綺麗。で、ボーカルは抑揚の付いた焦らせおどろおどろしいロック。このアンバランスさが最高。バンド感も溢れてます。間奏のギターソロも荒ぶってますので、聴き所の一つです。いや、しかしこれは名曲としか言えないですね。ホントに良い。特にドラムが良い。個人的に、この曲のドラムがP-MODELの曲の中で一番好きなかもしれません。「ドドタッドントトドタッドドントト」。至高。


#4.PERSONAL PLUSE
4分ある内の3分半はインストです。個気味に跳ねたドラムとベースが繰り返し。そこに乗せられるホワンホワンしたシンセフレーズは、ギターが重ねて演奏されるので、音が混じり、まるで「森の言霊」の様に聴こえます。歌は短かめ。テンション高めのボーカルとボソボソ歌うボーカルが同時に伸びながら曲がりくねって歌います。聴く系の曲?


#5.フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
フルヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッへーーーーーーーーーーーフルヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッーーーーーーフルヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッーーーーーーー。もう、これ以上書くこと無いです(笑)。アルバム内三大名曲の中の一つ。とにかくフルヘッヘッヘッヘッ言ってる曲です。超名曲。特徴的なシンセフレーズ、合間のギターフレーズ、ベースのフレーズ。全て完璧。後半に連れ、どんどんヘッヘッヘッが増えて行きます。もう、その高揚感たるや表現できませんね。こういう単語を連呼する曲って、普通明るい曲が多いと思うんですが、絶妙に明るくないですし、怪しいです。しかし、無駄にテンションが上がる。と言うか、脳に直接訴えかけて来て、通常の思考回路を通らずに暗示的にテンションをあげさせられます。ここまで極端な曲も珍しい。自分で歌おうとすると過呼吸になりかけるので注意。ちなみに田中さん在籍時のPVとは別音源。


#6.BIKE
ピンクフロイドのカバー曲。オリジナルアルバムの中で唯一のカバー曲。原曲の語感を生かした訳詞で歌われるボーカルが、かなり特徴的で右と左のツイン平沢で0.5秒くらいづれて歌われます。これが原曲通りなのかもしれませんが、凄い気持ち悪い(笑)。あと、歌い方がアホっぽくて可愛いです(笑)。音は、怪しく無くて軽くてポップです。


#7.HARM HARMONIZER
約1分間のインスト曲というか、自作サンプリングマシン「ヘヴナイザー」を使った音です。原曲であるピンクフロイドの「BIKE」は後半がインスト(?)になっているので、その部分に当たる曲かと。詳しくは知らないので、自分で調べて頂きたい。


#8.MOUTH TO MOUTH
忙しない打ち込みの様なタム回しに乗せて繰り返される簡素な演奏。両耳で囁くように繰り返される「MOUTH TO MOUTH。」と言うサビは、意外な事に平沢ではなく女性の声。まぁ、途中から一緒にサビも歌うんですが、それでもメンバー以外がここまでフィ―チャーされて歌うのは珍しいです。Aメロは平沢テンション高めでお願いしながら歌ってます。てか、Aメロとサビしかないです。忙しないです。てか、やたら音源がクリアな印象。


#9.FLOOR
7分あるずっしりした暗めの曲。フロアタムメインのドラムとベースが繰り返され、どっしりずっしり演奏されます。そこに師匠の歌声と尖って無いシンセ音がシンクロして演奏されます。結構思いっきり歌ってるような感じですが受ける印象は落ち着いてます。「I Shoot Youと言う You Shoot Meと言う I Shoot You Shoot Meと言う」と言う歌詞が語感的にとても好き。間に木の打楽器を使った様なフリー演奏が入るんですが、個人的にこういう感じはどっちかと言うと「ヒカシュー」っぽいなとも思ったり。


#10.GOES ON GHOST
還弦主義で選曲されてとても好きになったアルバム裏番長的な曲。#9.と同じでスローテンポな曲ですが、こっちは「聴く曲」と言う印象。繰り返される重過ぎないドラムに、落ち着いたシンセ音がメインです。綺麗で感慨深げなシンセのメロディと、それに乗せられて歌われる、師匠の気だるそうで歩くようなボーカルが合わさり、ほんとに「帰り道、夕暮れのお化け」って感じで感動的です。ドラムも「ケンケンパッ」って感じです。分かりづらいと思いますが。とにかく、「Let's Go」が聴けるのはこの曲だけ。大好き。


#11.ECHOES
ギターをガンガンかき鳴らし、フロアタムをガンガン叩き、潰れたシンセ音をガンガン鳴らす、なかなかロックな曲。5分の3くらいは演奏のみでフレーズの繰り返し。と言うか、ドラムもギターもフレーズと言うよりかは基本的には一定の音を出している感じ。シンセは潰れた音でフレーズを弾いている感じです。途中からはバリバリしたシンセも入って来て違ったフレーズを弾きますが、やはり基本的には繰り返し。歌部分は、まっすぐ前に声を出すような歌い方であまりメロディは無い。しかし声にはエコーがかかっており、よく遠くまで響きそうだなと。平沢ソロに同名の曲がありますが全く別。たぶん。


#12.AWAKEING SLEEP 〜αClick
ゆったりしたインスト曲。凄く響く部屋で鳴らしている打楽器の反射の様な音が繰り返される。それとは別で繰り返されるベースの音。癒し系の綺麗なシンセとピアノのメロディがゆったりと癒しに誘います。癒し系。癒されるな〜。と思っているといつのまにか「ポポポポポポポポポポポポポポポ」と言う音のみになっています。α波を誘発させる発振音らしいです。レコード盤ですとこの音がエンドレスに再生されるようになっていたらしいです。なんともリラックスしてしまいます。一曲目に繋がりますね。ところでα波って何だ?



総評:やっぱこの怪しさが、たまらないわ。
 

【P-MODEL感想ページリンク】
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2017.05.16 Tuesday

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