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平沢進・P-MODEL等のニューウェイヴと私の日常を……

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2011.09.04 Sunday

P-MODEL 3rd「ポプリ」 全曲感想(1981年)

JUGEMテーマ:音楽

 
<忙しい人用>
この作品、発売当時はファンにかなり驚かれたと思う。前2作品と比べて「音」というか「雰囲気」というか何か暗い感じになっている。もしこのアルバムが友達だったら「なんか嫌なことでもあったの?」って聞きたくなる。どっか暗くなったわけだが内容は依然としてカッコいい、音もまだバンドっぽくて大好き、なにより歌い方が狂ってて病みつきになる。


3rdアルバム
ポプリ(1981)

ポプリ

灰色のジャケットから見て取れるように、ポップでカラフルだった1st,2ndアルバムの流れからの脱却を図った作品。曲調は暗く、シンセの音もピコピコというよりはオルガンぽい落ち着いた感じに、ベースもドラムも非常に複雑になった。しかし、未だにバンドサウンドはしている。平沢の歌い方も、曲の構成も、演奏の仕方もかなり狂ってる。そう、このアルバムはP-MODELのアルバムの中で一番気が狂ってるアルバムだと思う。その狂ったまま突っ走ってる感じがまた非常に気持ちが悪く心地良い。全ての曲が、そんな感じで、私は全曲大好きです。

初期P-MODELの一大転換期のアルバム、どうぞ堪能してくださいませ。ちなみに、ベース秋山はクビにされてしまいました。


#1.ジャングルベッドI  (曲:平沢進)
「あー、全然テクノポップじゃなくなってる」って思われ続けたであろう演奏時間2分の短いインスト。このアルバムの全てを表しているかの如く、落ち着いたドラム、ベース、シンセに載せてギターが単音でメロディを奏でる。そのメロディは決して派手ではないものの、これでもかと言うぐらい頭にこびりつくものなのです。後に「Astro Ho!」という曲にリメイクされた。

#2.青十字 (詞・曲:平沢進)
なんと言うか、これまた脳に直撃なイントロを単音ギターが奏でる曲。全体的に暗くて、重々しい。オルガンのようなシンセは、正に打楽器のような使われ方をしている。音楽産業廃棄物に収録されている「Moon plant-II」という曲は、この曲のフレーズを使ってるように思える。

#3.ジャングルベッドII(詞・曲:平沢進)
メロディを歌う平沢がとても切羽詰まってる感じで、尚且つエコーまで掛かってる気持ち悪さを体感して欲しいシングル曲。タム・フロアタムがメインになって演奏するドラムがなんともジャングル的な印象を持つ。サビは一転してちょっとだけポップ。シンセがいくつも重なってるし、ギターもジャカジャカやってるしで、意外と音は厚い。この曲は名曲。

#4.ブループリント (詞・曲:田中靖美)
ライブで大盛り上がりな、アップテンポ不安絶叫ソング。超大好き。イントロから平沢叫びまくりです「アーーーー!!」。なんだろうこの曲だけじゃないけど、本当に絶妙な具合で音をずらして不安になるメロディを演奏してるんですよ。この曲のメロのシンセとかギターが特に分かりやすいと思う。マジで、テンション上がりまくる超名曲!!バンドサウンドです!!

#5.aqualife (詞:田中靖美/平沢進 曲:田中靖美)
シンプルで重々しいベースに、ちょっと複雑なドラム、そして低く伸ばすギターに混乱するようなオルガンサウンド。そんな音の渦の中に、平沢のエコー掛かりまくりな歌声が入る。まさに混沌と化した曲です。間奏はうめき声と赤ちゃん用のガラガラの音まで追加されて、もうヤバい。サビの打楽器のように使うギターとシンセがが面白くて凄く好き。なにより平沢と一緒に叫びたくなる。don't you walk? swimming!!!!!!!!!!!!!

#6.different≠another  (詞・曲:平沢進)
もう、このアルバムでって言うかP-MODELの中で一番狂ってるって言っても過言ではないくらいの曲です。こんな変な楽器の繋げ方聴いたことねぇよ、って言う程にぶつ切りで切って貼ってされてる変過ぎる演奏に載せて「アーイスクリームで百年生きる!!」「あーははははははは!!!」って歌ってるんじゃなくて叫んでるんですよ。もう何それって感じ(笑)。しかも、間奏はヨーデル。もう完全に負けました。最高過ぎる(泣)。

#7.anothersmell  (曲:田中靖美)
なんだか神聖な感じのオルガンとヨーデルに乗せて、「拍手喝采」やら「飲食の音」やらのテープコラージュを流している曲。これまた、どうかしてると思う。終わり方が、ヨーデルから急に平沢になるので初めて聴いたときは死ぬほどビビった。

#8.フィルム (詞・曲 平沢進)
「クラリネット壊しちゃった」すげぇ不安バージョンって印象でまず間違いない。「どうしよう、どうしよう」って所のシンセが不安煽りまくり。Cメロの時のゴニョゴニョ他人に陰口言われてるような感じとかが、また不安にさせる。全く持って不安である。効果音的な電子音をたくさん使っている。

#9.モノクローム・スクリーン (詞・曲:田中靖美)
ドラムの面白リズムがだいぶウェイトを占めている、ライブ盛り上がり間違いなしのアップテンポソング。めずらしくギター・シンセ・ベースがみんな同じようなメロディを奏でてる。間奏のグニョグニョギターはいったいどうやって演奏してるんだろうか。てか、この曲の突っ走り具合といい、間抜けなサビといい、マジで好き。

#10.marvel  (詞・曲:平沢進)
一見、普通のバラード歌謡曲のようにも聞こえる、この曲。実に気持ち悪くて良い。平沢は「声があんまり出ない」みたいな歌い方です。サビでは、溺れてる人の声みたいなのが一緒にに歌います。他の曲に比べると、そんなに変じゃないかも。

#11.ナチュラル (詞・曲:田中靖美)
パイプオルガンのようなシンセが特徴的なミディアムテンポの曲。曲は少し暗めだけど、そんなにでもないかな。平沢も普通に歌ってます。この曲も、そんなに変じゃないかも。聴く形の曲かも。好き。

#12.いまわし電話 (詞・曲:平沢進)
初めて聴いたときに「ギャーーーーーー!!カッケーーーーーーー!!!!!」って思わず叫んでしまいました。それぐらいの超絶神曲。とてもアップテンポで切羽詰まってて、でも意外と演奏はシンプルで、とにかくパンクで格好良い曲です。イントロからテンション爆発させられるドラムのフレーズに、糞シンプルなのに脳に直撃なベース、そしてメロは裏打ちで弾いてるだけなのにサビと間奏で大暴れしまくりなシンセ。焦った平沢の歌声に、掛け合いになるサビ「いまわし電話!!」。間奏で鳴りまくる電話のベル、そして訳ありげな会話。もう完璧だろ。こんなにヤバイ曲、そうそうにねぇよ!!

#13.potpourri  (詞・曲:平沢進)
繰り返されるドラムに、単音で少ししか演奏しないベース、なんとも不安定なシンセにメロディカルなギター。そして、気が狂ったように叫び歌う平沢。かっこ良過ぎるミディアムテンポの曲です。メチャクチャ好き。間奏で4ビートの軽やかな演奏に変わるとこなんかに少しプログレもにおわせて。狂ってる人が周りを見渡しながら、待機して叫んでいるような感じ。狂気に満ちてて、とても気持ちいい。終わり方は、段々ぶつ切りになる、あのやり方。


このアルバムで多くのファンが離れていったらしいけど、こんなに狂気に満ちててエネルギッシュで変態的で革新的な曲の応酬なのに、どこに離れる要素があるんだよ!!めちゃくちゃP-MODELらしい最高のアルバムですね、ホント。

総評:ここまでぶっ飛んでるアルバム他にありません。超超超良盤です。あー、気持ち悪過ぎて最高!!

 

【P-MODEL感想ページリンク】
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2017.11.12 Sunday

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